【大紀元日本10月6日】アフリカ南部ザンビアの大統領選挙は2日に、選挙管理委員会による開票結果が発表され、ムワナワサ大統領は43%の得票率を獲得し再選が決定された。現職の大統領の最大の競争相手とみられていた野党候補、「愛国戦線」代表のサタ氏が28%の得票を獲得したが、これまでの第1位から第3位までに急落したことから、サタ氏は「すべてに不正があった」と国営テレビで指摘、サタ氏の支持者らは開票の集計作業に使われた中国企業提供のコンピューターの信憑性を疑い、抗議活動を行った。首都ルサカなどでは、サタ氏の支持者らが暴徒化し、警官隊と衝突したという。
BBCの報道によると、結果に不満なサタ氏支持者らは抗議の際、警察と衝突した。警察当局は抗議の集団に向って催涙弾を発射し、一部の抗議者を逮捕したという。
サタ氏はその前、開票用のコンピューターは中国企業に委託したものでしかも中国側が設置したため、選挙の結果の正確性と信憑性が疑われると指摘した。一方、反対党は、中国はパソコンのデータと結果を改竄することにより、中国共産党(中共)政権の息がかかった大統領、すなわち、現職ムワナワサ大統領の不正選出の可能性を指摘した。これに対して、駐ザンビア中共大使館は、サタ氏の指摘は「根拠がない」と反論している。