【大紀元日本9月29日】英国BBCテレビ放送局は、9月27日夜のニュース番組でトップニュースとして、中国臓器売買の現状を報道した。駐北京BBC記者が、一般人を装い潜入取材を敢行、天津にある臓器移植病院を訪ね調査を行った。中共当局は臓器売買禁止法を施行したが、死刑囚の臓器売買はいまだに盛んに行われていることが今回の調査で分かった。
この報道はBBCラジオ放送およびBBCニュース中国語版インターネットでも、トップとして報道された。報道によると、記者は、父親が肝臓移植を必要としている一般人を装い、天津市第一センター病院を訪れた。病院側から、適合する肝臓の手配は約3週間を要するとし、肝臓移植に掛かる全費用は約94,400米ドル(約1100万)で、臓器の出所は死刑囚であるとの説明を受けた。
日本人ブローカーと思われる男性も登場し、日本語でインタビューに答え、死刑囚の臓器を再利用することは、社会貢献であり、良いことであるとの見解を示した。この男性は、死刑囚を処決する時期は10月1日の国慶節の前がピークであるため、病院側は提供臓器の過剰現象まで現れたと示唆した。また、死刑囚の臓器は通常外国患者へ販売しているという。
中国は処刑される死刑囚数が世界でもっとも多い国である。アムネスティ・インターナショナルの報告によると、2005年に中国で処刑された死刑囚数は少なくとも1770人であった。しかし、実際はこの数字より上回っている可能性が高いという。
今年の3月、中共外交部は死刑囚の臓器を臓器移植に使用されることは稀であるとしながら、事実を認めた。中共外交部のスポークスマン秦剛氏は、死刑囚より臓器提供の同意を事前に得ているとし、強いられたことではないと強調した。しかし、死刑囚が志願であるか強いられたかについて、外界の者には知るよしもないのが現状だ。
情報筋によると、天津市第一センター病院は、昨年1年間で600例の肝臓移植手術が行われた。中共当局は今年の7月より臓器売買を禁止したが、実際に臓器売買は盛んに行われており、臓器移植は中国では巨大産業と化している。
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