【大紀元日本9月12日】中国共産党(中共)当局は10日、平均にして2、3日毎の頻度で、中国国内で水質汚染事故が発生していることを明らかにした。最近の事故として、9月8日に湖南省岳陽県で砒素化合物の飲み水質汚染事故が発生している。
中国環境保護総局副局長の潘岳氏は9月10日に、昨年11月の松花江汚染事故以降、現在まで130件の水汚染事故が発生したと発表した。湖南省岳陽環境監視測定センターによると、基準より10倍もの砒素含量が同県の飲み水の水源である新牆河から水質検査で検出されたという。
*8万人が影響を受けた
新牆河の汚染事故が発覚された後、当局は8万人の住民に対して、水道水を飲用しないように警告し、18台の消防車による飲み水の供給を行い、新牆河の上流にある2つの水門を開く緊急措置を取り、水を大量に放流することによる砒素化合物の希釈および排出を図った。
環境保護総局の潘氏は、現在中国国内で頻発する水汚染事故は、非合理的な関連産業の配置構造と関係することを示唆した。同氏は石油化学企業を例としてあげ、中国にある2万あまりの石油化学企業の大部分が河川沿いに建設されており、その内の2000の企業工場は飲用用水源および人口密度の高い場所にあると指摘した。同氏は、当局は、関連産業の建設用地を配置した当初、環境保護の要素および地元の負荷能力について、熟慮しなかったからだと分析した。同氏は、産業計画、区域計画および河川流域内企業の建設について合理的な設置構造を見直し、当局は環境評価計画制度を検討していることを明らかにした。