【大紀元日本9月12日】福建省福清市城区で、5日午後から連続4日間、水道供給が中断された。事前の通知がなかった上、翌日の夕方のニュースで初めて断水事件について、説明があったため、市民の間では様々な憶測が飛び交っていた。8日夜間9時頃に、水道供給が復旧された。
中国紙「海峡都市報」の9月9日の報道によると、断水は5日午後4時から始まった。事前通知がなかったため、市民の間では、「水に毒が盛られた」や、「断水は1ヶ月以上続く見込み」などの憶測が交差した。
翌日の夕方、地元テレビ局は初めて断水について通達を出した。その中で、断水の理由について、「水道管が暴雨に破壊されたため、緊急復旧している最中である」と説明した。一部の市民はこの報道に疑問を提示、一日遅れた説明について、「嘘かもしれない、別の深い原因がある」などと質疑していた。
市の建設局の責任者は8日、約14万人の市民のうち、ピーク時には約10万人への水供給が停止したと明かし、断水する4日間の間、約4時間の供水があったという。8日夜間9時頃に、水道供給が復旧された。
福清市市民の飲用水の水源ー-龍江は連続2年間、福建省で最も汚染が深刻の河とリストアップされた。福建省環境保護局が今年3月に公布した資料によると、「龍江には、毎年約2710万トンの生活汚水と、25万頭の豚、200万羽の鶏とアヒル、5000頭あまりの牛の排泄物が直接に龍江に排出され、区域内の農業用化学肥料や、農薬残留物も直接に龍江に流され、沿岸にある約445軒の工業企業のうち、汚水処理設備があるのはわずか48軒、大量の工業汚水が未処理のままで龍江に直接排出されている」。福建省が公表した2005年度の環境質量公報によれば、龍江の水質の基準合格率は22・2%しかない。全流域の53%は最も品質の悪い水で、県内において、汚染が最も深刻な河川にリストアップされている。