【大紀元日本8月30日】米議会人権事務議員連盟委員長を務めるサム・ブラウンバック(Sam Brownback)上院議員はこのほど、盲人人権活動家・陳光誠氏の監禁について中国共産党(中共)当局を譴責する声明を発表した。陳氏は、山東省の農村部で行われている婦女に対する強制人工中絶および強制避妊政策を暴露したことで、懲役4年3月の判決を科せられた。
声明では、「今回の審判は、政治的動機が明らかであり、司法に対するあざけりである。陳光誠氏は過去1年間、軟禁または監禁され、自分の弁護士たちとの連絡も取ることが許されず、ひいてはその弁護士たちも拘束されることになった」と中共当局を非難した。
陳氏はこれまで、山東省臨沂市当局が、農村での生育政策において、婦女に対して非合法な人工中絶および避妊をさせたことを暴露した。中国生育計画委員会は、地方政府が同生育計画を実行する際に、農家の婦女に対して強制的かつ暴力的な実施事実を認めた。しかし、山東省の裁判所は、陳氏に対して今月24日に「財物毀損」および「交通秩序を撹乱」の罪で、4年3月の刑を処した。
ブラウンバック議員は声明の中、中共当局に対して、直ちに陳氏を解放し、その他の人権擁護者に対する嫌がらせを止めるよう呼びかけた。同氏は、「中共政府は弁護士たちおよび法的手段を通じて権利を取得しようとする活動家たちに対する抑圧を止めるべきだ。彼たちは、中国公民の基本的な権利を守るために、中共当局の嫌がらせ、ひいては殴打および拘束を受けるべきではない」と強く主張した。
少し前に、米国務省も陳氏および同氏の弁護士たちの拘束、人権派弁護士・高智晟氏の拘束に対し、強い関心を持ち、中共当局が人権擁護者たちに対する抑圧を非難した。
また、陳氏を応援する者は、両目失明の陳氏が中共当局に日夜監視され軟禁されていたことから、同氏に対する罪名は成立しないと強く主張している。