新華社の報道によると、中国の破産法案は、規制当局による銀行・保険・証券会社の破たん手続き開始を認め、政府による金融セクターに対する権限を強める内容となっている。
中国はこれまでに多くの銀行、信託、証券会社を閉鎖してきており、中国人民銀行(中央銀行)は破産法に金融機関に関する特定条項を設けることを求めてきた。
法案は、当事者が躊躇(ちゅうちょ)している際でも、銀行・証券・保険の監督当局が破産手続きを開始することを認め、金融リスク回避に向け一段と裁量を与えるものとなっている。新華社は「金融機関や債権者が破産申請手続きを開始しようとしない場合、リスクが広がることを防ぐため、金融当局が裁判所に破産申請することが必要だ」と伝えた。
[ロイター22日=北京]