【大紀元日本8月13日】湖南省長沙市が農地を強制収用した件で、現地の農民は頻繁に上告したが全く取り合ってもらえず、農民代表が天安門広場で切腹自殺を図り、病院に運ばれ、重体に陥っている。農民が残した遺書には、「数ヶ月抗争したが、問題が解決されない上、警察に追われるようになった。村民に向ける顔がないため、天安門で命を終結するしかない」とあったという。
香港紙「明報」によると、切腹した村民は、楊長軍さん(湖南省長沙市フヨウ区東岸郷西龍村上湾組在住)。今年初め、当地の行政府は、村民の強い反対を押し切り、西龍村の16ヘクタールの農地を強制収用した。村民によると、賠償金3000万人民元(約4億2千万円)は国家の規定に従い、支払われなかった上、数百万人民元の村の公的資金も消えた。政府と交渉するために、村民は代表を数名選出した。楊さんはその中の1人。
調べによると、年初から、楊さんはその他の村民代表と、頻繁に現地の各政府部門に上告し、四度も北京へ陳情に出かけた。問題は一向に解決されなかった。反対に現地の公安警察と地方勢力に弾圧され、追われるようになった。
楊さんは警察の追跡から逃れるため、自宅を離れ、放浪生活を始めた。そして今月6日、天安門広場で切腹自殺を図った。遺書には「村民代表として選ばれたが、各政府部門との交渉でまったく問題が解決できなかった。村民たちに顔向けできないため、自決して村民に詫びする」と書き残した。
報道によると、楊さんは、天安門広場で切腹した直後、武装警察に発見され、病院に運ばれたが、出血多量のため、重体に陥っているという。事件後、中共の関連政府部門は調査チームを結成し、現地に派遣した。