安徽省:地元警察、家庭教会信者40数人を強制連行

2006/08/08
更新: 2006/08/08

【大紀元日本8月8日】対中援助協会(CAA=米テキサス州ミッドランド)は8月3日、安徽省淮南市鳳店郷童圩村耿王庄王西の生産グループにある家庭教会が、地元の警察により、集まった40人あまりのキリスト教信者が強制連行されたと発表した。

目撃者によると、7月27日、9~16歳の少年たちと40人あまりの成人ら合わせて90人以上が家庭教会の日曜学校で集まっていたところに、地元の警察が踏み込んできた。

情報によると、同日午前11時ごろ、村の党支部書記・秦士周氏らは李利中氏を訪ね、「生育計画」の調査を口実に、集会現場に入った。30分後、村の外で待機していた40人以上の地元幹部らおよび同県国保大隊の40数人が、警察車両5台、大型バス2台で李氏の家を包囲したという。当局は、「社会秩序を乱した」ことを理由に、捜査令状を提示せずに李氏自宅の家宅捜査を強行し、戸棚のカギまで壊し、法的手続きがないまま、教会用の備品が押収されたという。また、家宅捜査中に警官に殴打された信者もいるという。

一方、児童はすべて氏名、年齢などの情報が記録されてから、その場で解放された。しかし、大人40数人は派出所へ強制連行されたという。翌朝、午前3時ころ、拘留の刑に処された2人を除き、他の者は解放されたという。警察側が行ったすべての行動の中で、如何なる書類、証明書や召喚状の提示も提出もなく、法的手続きは一切なかったという。

拘留に処されたのは2人。1人は今回の集会場所を提供した地元出身の修道僧・李利中氏(40)。当局は、同氏に対して、15日間の拘留を処したが、法的手続きは踏んでいないという。もう1人は、修道女・蔡益利氏(38)、温州市甌海区潘橋鎮林橋頭村の出身で、15日の拘留に処されたが、こちらも法的手続きも一切なかったという。

情報によると、警察側に押収された物品は、レノボのパソコン1台、パナソニックのプロジェクター1台、チューナー1台、音響設備1台、エレクトーン2台、扇風機1台、有線マイクロフォン1つ、無線マイクロフォン・レシーバー1つ、若干の金品および集会用の食物も含まれていた。押収されたリストおよび法的手続きは一切なかったという。

CAAは中共に対して、拘留された2人の信者を即時に解放するよう呼びかけた。