【大紀元日本8月3日】連日厳しい暑さに見舞われた上海は7月31日に、繁華街の高層ビルの36階のガラスが突然炸裂し、窓ガラスの破片が雨、霰のように75分間にわたって、落下し続けたという。専門家によると、このような現象は春・夏の両季節に起き易く、約千分の三の発生率であるという。
「新聞夕刊」紙によると、自然炸裂したガラスは、中信泰富高層ビル36階にある約2平方メートルの二重強化ガラスであるという。7月31日午後8時30分ころ、ガラスの外層に亀裂が生じ、多くの細かい顆粒状のものになり、雨のように振り落ちたという。
「ガラス雨」は江寧路沿路約50メートルの歩行者通路および車道の一面を覆い、若い男女が怪我を負ったという。また、落下したガラスの破片は通行中の車を破壊したという。
上海市建築科学研究院エンジニアリングおよび材料研究測定技術研究所の責任者は、二重強化ガラスの自然炸裂の原因はかなり複雑であるとし、材料からいうと、車のフロントガラスと同様に、自然炸裂後は顆粒状になり、「ガラス雨」に化すると分析した。
また、二重強化ガラスの炸裂について、同専門家は、ガラスの中に含まれている硫化ニッケルは、ガラスの製造工程中に温度を下げる性質があるため、本来安定するものが不安定になってしまうと分析し、さらに、連日の高温が同種類のガラスの自然炸裂の可能性を向上させたと指摘した。
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