【大紀元日本8月2日】中国人権活動情報センターの報道によると、7月29日午後、浙江省杭州市警察官500人が同市蕭山区にある建築工事中のキリスト教教会を強制に取り壊した。そのため、地元のキリスト教信者3000人が抵抗し、少なくとも20人の信者が警察官に殴られ負傷し、50人の信者が警察に連行された。同教会は同日夜に完全に取り壊された。
同情報センターによると、蕭山区党山鎮では5000人信者を有している教会がある。昨年の台風で建物が崩壊された為に、信者たちは教会を新しく建て替えようと考えたが、政府当局に許可されなかった。そのため、信者たちは同鎮の趙氏と村民が所有している土地で、教会を建て、7月末にすでに半分の工事が終わったという。
しかし、浙江省の中共政府当局及び宗教管理部門は6月に「不法宗教場所」を厳しく取り締まるとの条例を発布したため、蕭山区政府当局が強制的に教会の取り壊しに踏み込んだ。7月29日、蕭山区政府当局は杭州市の警察を500人出動動員、現場に行かせた。警察が教会を取り壊しているとき、教会を守ろうとするキリスト教信者が3000人駆けつけたが、警察に殴打された。
二人の目撃者によると、この衝突において約20人の信者が警察に殴打され負傷した。そのうち、4人が重傷を負い、救急車に運ばれた。また50人の信者は警察に連行された。
中国人権活動情報センターは、重傷を負った4人の信者はそれぞれ蕭山区の第一、第二及び第四病院に運ばれた、また信者たちの抵抗を鎮圧した警察は29日夜に教会を完全に取り壊したと報じた。
また、同情報センターによると、杭州市政府は2003年7月から10月まで約10の教会を取り壊した。2003年11月北京及び吉林のキリスト教信者である劉風剛氏、徐永海氏と張勝其氏は、杭州市蕭山区にある教会が取り壊されたことを調査した為、中共当局に逮捕され、その後「海外組織に情報提供」との罪で蕭山区裁判所にそれぞれ3年、2年、1年の懲役を言い渡された。