三菱重工や大林組など5社、ドバイで1300億円受注

2006/07/27
更新: 2006/07/27

三菱重工業、大林組など5社は、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで新交通システムの第2期工事を約1300億円で受注したと発表した。ほかに三菱商事と鹿島、トルコの大手建設会社ヤピ・メルカジ社が連合を組んでいる。

5社連合は、2005年7月にドバイ市庁から2800億円でレッドラインと呼ばれる路線(延長約52キロ)の第1期工事を受注し、05年8月に着工した。

今回の第2期工事は、グリーンラインと呼ばれる路線(延長約18キロ)で、第1期工事のオプション契約。物流拠点のエアポートフリーゾーンとヘルスケアシティを結ぶ。06年7月に着工し、10年3月の開業を目指す。第1期工事と同様に、車両と自動制御システム、受変電設備、起動設備など全自動無人運転の鉄道システム一式を三菱重工と三菱商事が受け持つ。トンネルや高架、駅舎などの土木・建設工事を大林組を代表とする鹿島、ヤピ・メルカジ社の連合が手がける。

ドバイの全自動無人運転鉄道システムは、無人の鉄道システムとして世界最長の総延長70キロ。ドバイは急激な人口増加を受けて交通渋滞が深刻化しており、公共輸送機関の整備が進められている。グリーンラインとレッドラインの延伸やブルーラインと呼ばれる新たな路線の建設も検討が進められている。[東京 26日 ロイター] 

関連特集: