WHO:伝染病は前例のない規模で発生している

2006/07/19
更新: 2006/07/19

【大紀元日本7月19日】世界保健機構(WHO)は、多くの伝染病は新しく発生あるいは再発生していると公表、2001年以来、1100種の伝染病が確認され、新しく発生した伝染病の70%は動物と関連するという。

中央社の報道によると、ロシアで開催しているG8サミットでは、伝染病の予防は三大議題の一つとなり、WHOは関連の資料で、人類のインフルエンザの大流行と新種感染症の脅威を警告した。

WHOは、2003年のSARS大流行の教訓から、伝染病は人類の経済や、社会に与える衝撃を指摘、21世紀において、インフルエンザの大流行が発生する場合、人類の生命、健康、世界経済などに深刻な被害をもたらすと警鐘を鳴らした。

伝染病の大流行する時期や、その度合いを予測するのは困難だが、WHOは、人類は伝染病への早期予測が可能であれば、全世界の予防能力を高まることができると指摘した。

また、WHOは、「新しく発生あるいは、再発生している伝染病は空前の規模で拡大し、確認された1100件の伝染病のうち、約70%は動物感染と関連があることが判明した。この事実から、動物と人類の衛生問題の研究者による協力の強化が余儀なくされ、特に伝染病の監視や、評価、リスクの軽減などの分野において、この問題は非常に重要である」と警告した。

多くの国家では公共衛生体制の基盤は非常に弱く、貧困や政治の不安定などの要素は、状況をさらに悪化させた。特定の地域において、疾病への監視と対応能力が乏しいと、全世界に脅威をもたらす可能性がある。

WHOは「G8サミットが支持する中、有効な全世界警戒と対応システムがすでに確立された。これからは更なる投入が必要で、24時間の電子監視システムや、全世界での感染警報と応対ネットワークなどの関連機構を有効に運営し、突発的な感染症が発生する場合、短時間に専門家チームの結成を確保できるようにすべきである」と表明した。

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