中国貴陽市:民衆の怒り爆発、数百人が警察と衝突

2006/07/14
更新: 2006/07/14

【大紀元日本7月14日】貴陽市で7月10日、出稼ぎに来た労働者が、一時滞在許可証の申請費用の支払いを拒否しただけで当局執行職員らに殴られ大怪我をしたという。事態を知り激怒した数百人の民衆が警察当局と衝突、十数台の警察の車が破壊された。警察側は百人以上の警官を出動、暴動はようやく収まったという。

12日の「貴州都市報」によると、地元の連合防衛隊員3人が10日午後9時頃、沙河花園一帯へ出稼ぎに来ている労働者たちに対して、一時滞在許可証の手続き申請をするように要求した。しかし、畢節地方から来た男性労働者・郭氏は、当日到着したばかりだったので、申請および申請費用の支払いを拒否したため、隊員らにひどく殴られたことが目撃者の証言で明らかになった。これが出稼ぎ労働者の怒りを引き起こし、警察車両が損壊され、警官らは取り囲まれた。騒動は夜中まで続き、警察車両はさらに7~8台被害を受けたという。

同紙記者は病院へ運ばれた郭氏を取材した。同氏は顔面が血だらけ、頭部は包帯で巻かれており、聯合防衛隊員に殴られたと訴えた。医師は、同氏の頭部はCTスキャンの検査が必要であると診断結果には慎重だった。

11日午前2時20分、現場の状況がさらに悪化し、200~300人がレンガを手にして派出所へ向かった。群集は途中で車を見つけると次から次へと壊し、現場で取材していた新聞報道関係者の車までぐちゃぐちゃに壊されたという。幸いに記者は無事だった。

警察側の情報によると、貴陽市公安局等、警察当局は同事件について調査し、執行職員らが違法的な行為があった場合、規則に則り処罰することを表明し、事態を重視する姿勢を示したという。

ブログでは民衆を支持

大陸メディアの報道は同抗議を行った民衆の暴動の原因が不明と報じている。しかし、裏を読む読者たちは事件原因を推測できているのだ。この事件を知った多くのインターネット使用者らは抗議した民衆をブログで支持した。当局はネットのブログを厳しく検閲し、内容をどんどん削除したが、次から次へと書き込まれているという。

以下は一部のブログである。

*負傷者の写真ですべてが分かる。またも、民衆が正義の旗を掲げた行動だ。国民の税金で彼らを養っているのに、何故、殴られるのだろう。正義を主張してくれるのは、他の誰でもなく、自分自身だけだ。貴陽市で革命を行った人々に敬意を払うのみだ。

* 前の道を照らすために、暗闇の中で明かりをつけることが出てきた。

* 正義を広める民衆だ。

* 鍾南山氏のノートで警察と悪者の関係が分かる。貴陽市の数百人の衝突で、警察と民衆の関係が分かるのだ。

* 民衆は真相を分かっていないのだ。真相を分かっている人は何かを企んでいる。汚職腐敗者は常に少数だ。

* 写真から分かるように、警察が市民を襲ったのである。決して、市民が警察を襲ったのではない。メディアも、事件を断片的に報道することは、捏造・でっち上げに等しい。現在の政府は隠れて小細工をするのが得意だ。メディアも強権につくために、同様なことをしている。

* 今回、何故短時間で多くの民衆が集まったのか。周囲の民衆は警官らの行為に対して、不満がつのったのであろう。これまでに、メディア関係も真実を伝えることはしなかった。今回の事件で、警察がこれまでに何をしたかが明らかになるであろう。