【大紀元日本7月8日】香港「大公報」の26日報道によると、中共地方政府の債務、現在、金融リスクを上回っており、その主要な原因は、地方債務の不透明性と、地方債の規範なき発行にあるという。
中国国務院発展研究センターマクロ経済研究部副部長 魏加寧が、北京で述べたところによると、中国における地方債務のリスクは、以下の4点にあるという。
第一に、地方債務の規模が膨大である。専門家の指摘によると、地方政府の債務は現在、数千億元、ひいては兆元単位の規模であるという。
第二に、地方債務の隠蔽性が強く、透明度が低い。地方債の発行が、中国予算法の条件に違反した状態で行われるため、隠蔽性が非常に高い。
第三に、地方政府の違約率が高い。中国における行政管理体制の改革が不徹底であるため、各級地方政府の行政行為は非常に近視眼的であるため、現体制の政府は、借金をすることにのみ関心を持ち、償還に際しての圧力については考慮しない。その結果、銀行からの借り入れについて、違約率が高くなっている。
第四に、債務リスクを早期警戒するシステムが不足している。現在、地方政府による地方債の発行について、中央政府による統一的なルールに欠けており、早期警戒のためのシステムが不健全なものとなっている。
魏加寧氏は、地方債務の状況について、中央政府の管理体制は不十分で、実際のところ、地方債務のリスクは、既に金融リスクを超えており、地方債務の問題を解決しようとするならば、地方政府債券の発行について考慮してもよいという。