中国移動がルクセンブルクに拠点を置く携帯電話会社ミリコム・インターナショナルの買収計画(53億ドル規模)を土壇場になって断念したのは、親会社幹部が僅差で買収案を拒絶したためだという。業界関係筋が4日明らかにした。
中国移動の幹部はコメントを控えているが、交渉に詳しい業界筋によると、中国本土の親会社の幹部7人のうち4人が買収案に反対したという。別の関係筋もこれを確認している。
新興国を中心に事業展開するミリコムは3日、中国移動の買収案が魅力的な提案ではないとし、同社との交渉打ち切りを発表した。交渉が成立していれば、中国企業による過去最大規模の外資買収となるはずだった。[ロイター4日 香港]