台湾:陳水扁・総統罷免案を否決、賛成票3分の2に届かず

2006/06/29
更新: 2006/06/29

【大紀元日本6月29日】陳水扁・台湾総統の親族や側近の不正疑惑をめぐり、中華民国史上初の総統罷免案は27日、台湾立法院(国会にあたる)本会議で投票を行い、国民党が89、親民党が23、無党派立法委員・李敖氏、無同盟の立法委員6人を合わせて119の賛成票で、最終的に3分の2に届かず、罷免案を否決。中央社が伝えた。

無党派団結連盟は、外遊している李和順氏および楊宗哲氏を除き、ほかの6人は全員賛成票を投じたという。台聯の12、民進党を脱退した林為洲氏および除籍された林進興氏は、無効票にしたという。一方、民進党は投票自体をボイコットしたという。

立法院は現在221議席があり、それぞれは、民進党が86、台聯が12、国民党が89、親民党が23、無党派団結連盟が8および無党派立法委員・李敖氏、林為洲氏、林進興氏3議席である。

罷免案は立法院で審議されたのち、投票が行われた。罷免案は全議席の3分の2を超えれば、罷免案が成立する。立法院は6月21日、22日、23日、26日の4日間にわたり同罷免案の審議を行った末、27日に投票で罷免案の採決を行

投票裁決前夜、藍党の支持者たちが立法院の外に集合、「是・非」の文字を作り、アピールした(中央社)

蘇進強・台聯党党首(左)および同党立法委員が議会の外で、障害者と共に罷免案を応援する(中央社)

国民党立法委員らが集めた167万人の署名(中央社)

オオカミのぬいぐるみを着ている罷免案の支持者(中央社)

罷免案を支持する民衆が集まっている(中央社)

緑・藍両党の接触を防止するために、大量の警察が派遣された(中央社)

民進党(緑党)の支持者は立法院外で罷免案を止めさせる応援をする(中央社)

民進党(緑党)の支持者は立法院外で応援(中央社)

游錫堃民進党党首(中)、同党立法委員は立法院の外で、民衆に対して罷免をやめさせるよう呼び掛けた(中央社)

馬国民党党首は立法委員にエールを送った(中央社)

馬英九・国民党党首は27日午前、党会議で陳総統罷免案について、「民意を代表、元首を監督、歴史を創造、記録を残す」と結論づけた(中央社)

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