【大紀元日本6月25日】英国BBCは6月20日、中国では平均4分おきに1人の女性が自殺すると報じた。自殺率では、農村部の女性が都市部の女性より3倍高いという。
世界保健機関(WHO)の統計によると、中国が世界で女性自殺者数が男性より高い唯一の国であるという。また、毎年150万人の女性が自殺を図り、そのうち15万人が死亡したという。
同報道では、農村部における自殺率の状況はさらに悪いという。自殺を図るとき、往々にして衝動的であるが、農村部の女性は課せられたその重荷に原因があると指摘した。
一方、北京農家女性文化発展センターで、自殺の調査や相談にかかわる許容氏は、農村部の女性の自殺率が高いもう一つの理由として、農村地区では毒薬(農薬)を非常に入手し易いことを指摘した。
許氏はまた、中国の伝統的な結婚が女性自殺者にとって、最大の原因であるとの見解を示した。農村部では、多くの結婚は、まるで商品のように按配されており、新郎の両親が新婦を「購入」し、新郎家族の一員にするという。若い新婦は仕方がなく、家族および友人を離れ、未知の環境へ旅立たなければならない。さらに、新郎側の両親、沢山の親戚に、自分が認められるように付き合わなければならないため、精神的な重圧により、問題を引き起こすという。
特に、親が按配した結婚において、新郎と新婦の間に些細なことで不満がつのり、喧嘩が絶えなくなって、しまいに暴力を振るうまでに発展することもしばしばあるという。許氏は、女性自殺者が自殺した直接的な原因の70~80%が夫婦喧嘩であるという。
しかし、多くの女性にとって、不幸な結婚を解決することは難しい。離婚することは経済的な問題が生じるため、自立できないのが現状だからだ。
また、一部の研究によれば、女性自殺者の多くは、自分の尊厳を――他の人に自分たちの怒りと絶望を伝える――守るためであるという。
中共の『婚姻法』では、強制的婚姻および売買の婚姻は非合法的である、と定められているが、伝統的な観念は変えることが非常に難しいという。そのほか、現代化も中国の女性にとって圧力の増加となった。
さらに、農村部の社会保障制度は完備されておらず、女性より男性が歓迎されているという。なぜなら、年老いた両親の面倒をみるのは男性であるからだ。結婚した後、女性は男性の家族と同居しなければならないという。
これらの伝統的な観念は、中共の厳しい出産計画と結びつけた結果、多くの女児がおろされた。中共当局の統計によると、中国の女児および男児の出生比例が100:117であるという。2020年に、中国は4千万人の女性が少なくなる計算となり、多くの男性は結婚できなくなるであろう。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。