ポーランド蔵相、スパイ論争で更迭

2006/06/25
更新: 2006/06/25

【大紀元日本6月25日】ポーランドのジタ・ジロスカヤ蔵相(56)が23日、旧共産体制下で秘密警察に協力したスパイとして過去を隠蔽した容疑で更迭された。ジタ蔵相は、特別検察当局が法廷審理手続きを採った時点で辞任を認めた。

ポーランドでは現在、共産秘密警察に協力した経歴を有する者でも入閣することができるが、虚偽の答弁は許されない。ジタ蔵相は、容疑の弁証を認めておらず、恐喝の犠牲者であると反論した。

ポーランドのカジミエンシュ・マルチェンキビッチ首相は、ジタ蔵相に辞任を要請、「現在のポーランド政府の原則ではやむを得ない」と述べ、代わりにワジンオフスキー経済顧問を指名した。

検察当局は、ジタ蔵相の2001年当時の演説に虚偽の内容が含まれていたと主張したが、それ以上の証拠を示さなかった。金融市場を含め、ポーランドの大勢は、ジタ蔵相を新保守層の財政責任を担う担保人と見なしており、首都ワルシャワに衝撃が走っている。