【大紀元日本6月23日】英カーディフ大学と中国科学院の共同研究によると、現在中国に生息する野生のパンダ頭数は3000頭以上の可能性があり、従来推定値の2倍強であると判明した。BBCが伝えた。
科学者の従来的な手法で確認された野生のパンダ頭数は、1000頭強であったが、パンダの生活習慣、および生存環境が独特であるため、正確な試算は難しかった。
中国と英国の研究員はこのほど、パンダの糞便からDNAを分析し、その頭数を試算した。研究員らは、四川省王朗自然保護区に生息するパンダ数を66頭と推定、1998年と比較して2倍になった。同保護区の試算から、中国全土の野生パンダ頭数は、約2500~3000と推算した。
研究員らは、これまで通り、政府がパンダの棲息環境を保護するよう努めれば、希少価値であるパンダの将来は、楽観的であるとの見解を示した。
遺伝子は正常
研究報告によると、これまでパンダの遺伝子には変異が見られず、パンダの今後の生存には、脅威となる要素はないという。
中国は、野生のパンダ頭数を増やすため、2003年より人口飼育したパンダを自然に帰す育成訓練を開始、野生パンダの遺伝的多様性を改善し、人口繁殖を強化し、種の長期保存を図りたい意向だという。
2006年4月、人工飼育されたパンダ1頭が、四川省臥龍自然保護区の野生環境へ帰された。
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