【大紀元日本6月23日】6月20日午前1時半ごろ、中国南部の江蘇省鎮江市丁卯金田花園小区25棟3単元605号室で、殺人事件が発生した。現役医学博士の男性は、包丁で妻と幼い子供を刺殺した後、自分の動脈を切り自殺を図ったが、未遂に終わったため、6階から飛び降り、即死した。
中国紙「現代快報」の報道によると、救急隊員が午前2時ごろに現場に駆けつけたとき、道で仰向けに倒れていた下着姿の男を発見、男性は後頭部から出血し、すでに死亡していた。一方、男性の自宅では、男性の妻とみられる中年女性が寝室で血まみれに倒れ、うめきながら、助けを求めていた。幼い子供は別の寝室に倒れ、意識がはっきりしているが、恐怖のあまりに、言葉を発せなくなっていた。フロアーは血だらけであったという。
女性の頚部と頭部には計16箇所が切りつけられ、子供の頭部と頚部にも計2箇所が切られ、頚動脈が切開され、顔の傷の長さは約10センチに達した。二人は鎮江市康復医院に運ばれ、子供は命に別状がないが、女性は重体だが、意識はあるという。
事情を知る人によると、この夫婦は2人とも医療関係者であり、男性は江蘇某大学に在職し、鎮江市婦幼保健医院腎臓科の建設計画に参加しており、鎮江市康復医院腎臓科の主治医である。
男性が家族を刺し殺す動機はまだ明かされていない。まったく事前の兆候がなかったという。