【大紀元日本6月19日】6月12日に中国山西省で起きた交通事故で、大量のコールタールが大河に漏洩し、隣の河北省にも流れた。
米国の新唐人テレビの報道によると、交通事故を起したトラックが積載していた約60トン余りのコールタールが、山西省内の大沙河に漏洩した。現地住民の話では、河には大量の死んだ魚が浮いていたという。
現地政権は51箇所の塀を作り、大沙河の汚染物質の拡散を防ごうとしたが、効果はあまりなかったもよう。
隣接する河北省の環境保護局の幹部によると、河の水は時速1キロのスピードで下流に流されている。検査した結果によれば、汚染が最も深刻な流域では、揮発性フェノールは基準の100倍を超えているという。
そのままでは、汚染物質は事故発生地から70キロを離れている「王快ダム」に辿りつく見込み。このダムでは約1千万人の生活用水を提供している。
中共政権の発表によると、今回の事故を含めて、この半年間で計76回の水源汚染が発生したという。