【大紀元日本6月17日】日本の著作権保護団体はこのほど、在日中国人をサービス対象とするウェブサイトで、大量の海賊版映画などが公開されていることを突き止めた。現在公開中の「ダ・ヴィンチ・コード」も含まれている。日本でこのような組織的な知的財産権の侵害事案が発覚したのは初めて。同団体は調査を始め、刑事告発なども検討している。
報道によると、問題が発覚した3つのサイトのうち、二つは在日中国人に格安の国際電話サービスと中古パソコンを販売する中国系企業がそれぞれ運営し、もう1つは在日中国人向けのネットショップが運営している。サイトに公開している連絡先は皆東京都内にあるという。
これらのサイトでは、中国や、日本、韓国、欧米の映画やドラマなど、各ジャンルの作品をそれぞれ千本以上を扱い、中には3千本を越えるものもある。全作品はセリフの中国語への吹き替え或いは中国語の字幕入りで、あるサイトでは公開中の「ダ・ヴィンチ・コード」を提供していた。会員に有料でダウンロードさせたり、中にはオンラインで無料提供するものもあるという。
そのうちの1つのサイトを運営する中国系企業は月費用2500円からの会員カードを販売し、ネットでの映画視聴を提供している。会員カードに記載している会員番号とパスワードを入力するだけで、オンライン視聴やダウンロードができる。
日本国内でこのような組織的な海賊版映画の不正使用は前例がなかった。映画著作権の保護団体の関係者は、刑事告訴や損害賠償の請求などを検討していると明かした。