【大紀元日本6月16日】日本から巨大なジャンボ鯉幟(全長100m)がドイツの地に運び込まれ、サムライブルーの応援に一役買っています。ビューティフルな歓声に迎えられ、6月のサッカーW杯の熱気の中をスイスイと気持ち良さそうに泳いでいます。どうして鯉幟が抜擢されたのでしょうか?鯉の滝登りのようにほとばしる逆流を遡る姿が勇壮で、どんな逆境の中でもラッキーに勝ち進んで欲しいという、サッカーファンの願いが託されたからなのでしょうか?
しかし実際の鯉は決して滝を登ることはありません。それは見果てぬ幻です。しかし幻だからこそ奇跡の勝利を次々と呼び込むことができると信じることが出来ます。そんな日本人のメンタリティーがドイツの6月の空に届けられ、翩翻(へんぽん)と伸びやかな願いを果たそうとしているかのようです。鯉には謎めくいぶかしげな髭があります。そして何よりもまばゆい鱗が元気玉を発散し、幸をもたらす根源の威力がサムライブルーに輝く日本の選手たちに降り注がれます。
鯉は日本的な意匠を施された龍神(オロチ)にほかなりません。龍は玉を求めこれを守護して抱き、天空を駆け巡ります。さすれば、日本の鯉はかの地にW杯の玉(サッカーボール)を求めて、いざドイツへとさすらい渡ったのかもしれません。熱狂する<たま>しいの激情を魂鎮めするかのように、日本の鯉が勝利の雄叫びをきっと呼び込んでくれる(勝利よ、来い!といってくれる)ことでしょう。サッカーW杯の季節6月に乾杯!
(イザヤ・パンダさん)