【大紀元日本6月8日】「世界環境デー」の6月5日、国連環境規格署観測センターは、ロンドン大学で記者会見を開き、人類が直面する環境問題に関心を持つよう呼びかけ、砂漠の開発を提案、野生動物の絶滅防止や、用水問題の解決は、努力すべき目標であると訴えた。ロンドン大学の地理学教授・オーリン氏は記者会見で、中国が直面する水危機はもっと深刻であると警鐘を鳴らした。
オーリン教授によると、近年、中国の工、農業用水の使用量が急激に増加し、長い間地下水を過度に利用したため、地下水位が下落し続け、北部地域では、干ばつが速いペースで進んでいる。それに加え、地球温暖化により、土壌の水分が大量に蒸発し、干ばつに追い討ちをかけ、土地の塩化も加速化している。多くの地域では、土壌の塩化が深刻である。「中国(北西部地域)のタリム川の塩含有量が増加し続け、地球温暖化が中国にもたらす影響は極めて深刻である」という。
オーリン教授によると、気温の上昇がもたらした土壌の塩化問題のほか、氷河の溶けにより未来の水供給が不足になる。この二つの問題は直接人類に影響し、中国が受ける影響はその他の国よりさらに大きいという。
一部の人は塩水を加工して飲用水を製造すると提案しているが、このことについて、オーリン教授はこの製造法は大量の電力を消耗するため、極めてコストの高いプロジェクトであると指摘し、水不足問題を抜本的に解決する有効的方法は、気候の変化を調節することであると述べた。
中国では近年、水資源不足と汚染問題は厳重。特に北部の川流域は大幅に減少している。水不足問題はすでに中国の経済発展の障害となっている。中新社5月31日の報道によると、過去5年間、耕地の干害面積は毎年2千六百万ヘクタール、干害で食料生産が年間3千5百万トンで減少しているという。
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