中共政権とバチカン、司教任命巡り再度衝突

2006/05/31
更新: 2006/05/31

【大紀元日本5月31日】バチカン教ローマ教皇庁は先週、呉欽敬氏を中国陝西省周至区の司教に任命したが、中共政権はこの任命は違法であり、同氏が司教権力を行使してはならないと表明した。

教会関係者によると、呉欽敬氏がバチカンに司教と任命されたことが公表された後、3回も中共政権から面談に呼び出されたという。中共は最後命令の態度に変わり、この任命を認めないと示した。現在、呉欽敬司教は、自分の宗教信仰を堅持するとともに、中共の認可を待ち続けているという。

現地の宗教関係者によると、中共政権は周至区のカトリック教聖職者と面会、今回のバチカンの司教任命は違法であると宣言し、これらの信者が別の教会管理機構を立ち上げ、呉欽敬司教から離脱するよう要求したという。信者らがこの要求を拒否したという。

ここ数ヶ月間、中共政権はバチカンの承認を得ず、相次ぎ数人の司教を任命した。その行為に対し、バチカンは宗教自由への侵害であると批判した。

メディアの報道によれば、湖北省や、河北省、内モンゴルなどの教区では、司教が選出され、中共政権が認可したカトリック教組織の承認を待っている状況であるという。また、北京市の情報筋によると、中国国内で41の教区で司教がまだ選出されていない。