【大紀元日本5月30日】中共宗教迫害真相調査委員会の発起人・李世雄氏はインタビューで、中共宗教事務局局長・葉小文氏を中共統一戦線政策の手先であり、宗教の名を借りて米国で公にスパイ活動を行っていると指摘した。葉小文氏は「三自愛国協会」のメンバーを率い、ロサンゼルス、アトランタおよびニューヨークで一連の「聖書奉仕活動展示会」を行っている。葉小文氏は共産党宗教界の最高頭領であり、同活動は中共が海外で行った統一戦線工作と国際社会を欺瞞する活動であると非難した。
李世雄氏がインタビューで語った内容は次のとおり。
中共統治下の宗教は共産政治の道具である
中共政権主導下の宗教活動は、すべて政治目的で行われている。利用されている人は、すべて中共の訓練と指示を受けて活動している。従って、真の信仰者は中共政権下において非常に生きづらいのである。
中共が認めるのは「共産主義」であり、これだけが合法的な宗教である。民衆が他の宗教を信仰する場合、まず共産党の指示に服従することを誓い、共産党がすべての教会より素晴らしいものであると認めなければならない。すなわち、共産党は「神の上の神」、「仏の上の仏」、「アラーの上のアラー」であることを認めなければ、その信仰者は必ず弾圧されるということだ。
共産党に操られ、真の信仰を消滅することを目的としている「愛国教会(実質上は愛党教会)」は、実は「統一戦線のスパイ機関」である。神に畏敬の念を抱く人や、正義感のある人たちは、このような教会に参加するはずはない。
このよう教会の中では共産党の支部が設けられ、一部の「宗教指導者」自身も共産党党員である。
葉小文はスパイ活動を行っている
中共内部の局長、部長や総書記等はすべて中共邪悪体系の中の道具であるに過ぎない。中共は利益で彼らを誘惑し、コントロールしている。葉もその中の一員である。無神論者で頑固な共産党員の葉氏は、神を信じていない。このような人が宗教事務を管理する資格があるだろうか?
中共は一貫してスパイ活動を行っているが、その中には公のものと秘密のものがあり、葉氏の今回の活動は公の活動である。中共は宗教界を利用し、今後さらに大きな活動を企んでいるかもしれない。
中共は今までずっと宗教の名義を利用してスパイ活動を行っていた
中共政権が誕生してから、宗教の名義でスパイ活動を行った事例は数多くある。「愛国協会」の新しい指導者たちの多くがスパイである。しかし、彼らは決して共産党員の身分を明かさず、よく教会内の派閥の代表者として現れる。彼らは共産党が教会をコントロールするための手先となり、崩壊を画策し、共産党の代弁者として様々な工作をする。彼らはデマをでっち上げては真の信教者を迫害し、中共に服従しない者を排除するよう努めている。例えば、呉耀宗、丁光訓、李儲文などのキリスト教の腐敗分子および皮漱石、楊士達、李君武、傅鉄山らカトリック教の腐敗分子はすべてこの類のものである。
もっとも典型的なケースは、中共の統一戦線部部長の厳明復一家である。第2次世界大戦勝利50周年を祝う時、前ロシア大統領は、わざわざ中共駐ロシアの大使館に来て、戦時中に中共情報組組長の厳宝航(厳明復の父親)、厳明詩(厳明復の姉)らに、勲章を授与した。なぜなら、厳宝航は第二次世界大戦時、旧ソ連に三つの極秘情報を与えたため、旧ソ連の運命を変えたからである。
当時、厳宝航は地下共産党党員として、瀋陽教会の総幹事長を担当し、東北教会の中で非常に活躍した宗教指導者だった。
また、悪名高いスパイとして李儲文がいる。彼は若いときに海外に留学し、有名な神学校で学んだ牧師である。李は、自分の恩師であった孫恩三氏の「陰謀と犯罪行為」を告発したことによって、孫氏が首吊り自殺に追い込まれたあと、共産党の褒美を受け、上海国際礼拝堂の主任牧師および「中国キリスト教三自愛国運動委員会」の秘書長に任命された。
李氏は文化大革命時代、造反派からの糾弾、暴行を免れるために、自分の共産党員の身分を公開したとき、李氏の妻も非常に驚いたという。その後も、彼は長期にわたり中米教会の内部に潜伏し、敬虔なクリスチャンおよびその同僚を騙しながら、密かにスパイ活動を続けていた。後に、彼は、上海市外交事務室の副主任、新華社駐香港支社の副社長等を務めた。
中国カトリック教の中で、もっとも影響力のある二人の人物は、龔(コン)品梅・主教と于斌(ユー・ビン)・主教である。龔主教は、かつて30年以上投獄されていた。于主教は中国を離れて渡米したが、中共からの嫌がらせや誹謗中傷が絶えなかった。これが中共政権下のキリスト教およびカトリック教の実状である。他の宗教でも例外ではない。
李世雄氏は最後に、葉小文に「悔いを改め、真に神を敬うようにしてください。さもなければ、地獄に落ちる結末を免れない」と呼びかけた。