【ロイター東京5月24日】安倍官房長官は午前の記者会見で、1年ぶりに行なわれた日中外相会談について「(日中)両国に存在する問題を率直に意見交換した」とし「両国の理解を深めていくうえでも有意義だ」と評価した。
安倍官房長官は「(外相会談では)日中関係を世界で最も重要な2国間の一つとして重視し、経済や科学技術などあらゆる分野での交流を一層深めていくことで一致した」と述べた。また「東シナ海の開発問題、北朝鮮情勢、地域協力など幅広い分野で率直かつ有益な意見交換を行なった」とした。
外相会談で、中国側から小泉首相の靖国参拝に関して批判する発言が出ていることについては「両国の考え方や違いについて認識し、尊重しあうことは、成熟した関係をつくるうえで必要なことだ」と指摘。そのうえで「対話だけは閉じてはならない」と述べた。
麻生外相は23日夜(日本時間24日未明)、カタール・ドーハ市内のホテルで中国の李肇星外相と会談した。日中外相会談は昨年5月に京都で行われて以来、約1年ぶり。