【大紀元日本5月13日】 5月11日午前、7百人以上の退役軍人は、北京にある軍の総政治部で集団直訴を行った。警察が出動し、現場が封鎖した。
通行人の証言によると、午前10時ごろ、退役軍人たちが、軍服姿で、列を作り道路とその付近に座り込んでいた。スローガンなどは掲げていない、一部の人はプラカードを持っていたという。
警官が現場に警戒線を張り、通行を禁止した。午前11時ごろになっても、退役軍人たちは退散しなかった。別の直訴者によると、人数は1千人以上に達していたという。
昨年4月11日にも、千人以上の退役軍人は、処遇の不公平問題を訴え、ここで集団直訴する事件が発生し、翌日早朝3時までに、現場に留まった。1人の市民は、「昨年には、軍人らは騙されて帰ったが、今年はまだ直訴に来た」と冷やかな口調で語った。
昼ごろになって、退役軍人らは弁当を食べた。その後の詳しい状況は、まだわかっていない。
中共政権は表向きでは、国民が直訴する権利を有するとしているのだが、一方、各関係政府機構に集結している大勢の直訴者に対し、大量の警察などを出動させ、厳しく取り締まっている。毎日逮捕される直訴者は、数百人に上る。後にこれらの直訴者は居住地に強制送還される上、罰金や、禁固刑、拷問などを強いられる。
(記者・趙子法)