広州市:化学品倉庫爆発、1万人緊急避難

2006/05/13
更新: 2006/05/13

【大紀元日本5月13日】5月10日午後6時40分ごろ、広東省広州市天河区の化学品保管倉庫で爆発事件が発生した。爆発により倉庫内に保管されていたハイドロサルファイトは大量の有毒ガスが発生し漏洩が起きた。付近の約一万人の住民が緊急避難した際、約50人が有毒ガスを吸入したため、緊急入院した。火災の原因は調査中。

情報筋によると、爆発現場から約300メートル離れた広東省農工商職業技術学院の教職員および学生4000人は、爆発発生後の午後7時5分に電話で避難勧告を受け、最初に緊急避難をした。学校の校長先生によると、電話では「直ちに避難するのだ」「有毒ガスが発生した」の言葉のみだったという。

突如の出来事に住民達は一時戸惑っていたが、学生達が走り去った後に、刺激的な異臭を感じてから、慌てて逃げるようになったという。住民によると、当時非常に濃い霧状のものが空中に舞い上がったという。また、学生たちが「爆発が起きたのだ、早く避難するのだ」の叫び声が聞こえたという。

目撃者によると、午後7時20分ごろに有毒ガスから放った異臭が強まり、吹き始めた風によって、多くの人は吐き気や体の不調を訴え始めた。町中は慌てて逃げる人群れに満ち、一時は混乱状態に陥った。

爆発から約30分間で、おおよそ1万人がオリンピック体育センターに集まった。報道によると、避難中に約50人が有毒ガスを吸入したため、病院での治療が必要とされた。うち1人は重症であるため、他の病院へ移送されたという。