【大紀元日本5月12日】米国ブッシュ大統領は11日、中国の地下教会の3人のキリスト教信者とホワイトハウスで面会を行った。会見の中、3人の中共の宗教規制に対する批判に対して、ブッシュ大統領は、今後中国のトップリーダーに引き続き中国の宗教自由問題を言及すると表明した。チェイニー副大統領などの閣僚も同席した。今回の面会は、米政府が中共当局に中国での信教自由への関心以外、キリスト教徒の信教権利への支持表明のシグナルと見られている。
3人は、ワシントンで開かれた中国の自由状況に関するサミットに参加するために米国に訪れている若手人気作家余傑氏(男、34歳)、成都大学法学教授兼反体制作家の王怡氏(男、34歳)、人権派弁護士李柏光氏。3人が、ブッシュ大統領による中国の宗教自由の推進への努力に対し、深く感謝の意を伝えると同時に、近年中国での宗教自由への侵害や、中国地下教会のキリスト信者が状況を改善するために挫けずに努力していることなどを報告した。また、大統領に、ヤフー社が中国の使用者情報を中共に密告する事件を言及、ヤフー社の行為が米国の立国原則と価値観を裏切っていると批判した。
面会は予定の30分を超え1時間となり、終了前に、ブッシュ大統領と閣僚は3人と一緒に祈りを行った。
サミットの主催者、米国対華援助協会の責任者・傅希秋氏も面会に同席した。傅氏が今回の面会について、「ブッシュ大統領は、中国の宗教・自由問題の改善に強い関心と決心を持っている」とコメント、また、「ここ数年間、ブッシュ政権は、再三にわたり中共指導者に対し、中国の信教の自由が深刻に悪化し、後退していると指摘し続けてきたが、事実上、人権問題や、特に宗教への迫害などの面において、状況がまったく改善されていない」と述べた。
また、傅氏は、中共政権が遂行している金銭と貿易外交は、米国の民衆に中国の宗教迫害の現実から目を背けさせていると語り、ブッシュ大統領に対し、「米国は貿易商談と同時に、良識まで売りさばいてしまうことはない」とのメッセージをぜひ中共側に伝えるよう懇願し、この面会を通して、中国人、特に信教自由を堅持するため迫害されている1億人以上の国民に、「信教の自由を有する米国国民は彼らの強い見方である」と伝えたいと述べた。
中国情報センターの廖天_qi_氏は、「ブッシュ大統領は三人との面会を承諾したのは、彼らは中国地下教会のキリスト教徒であるからだ。中国では政府が組織した『三自教会』以外に、ほかの信者が常に厳密に管制されている」と語った。
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