【大紀元日本5月9日】麻生外相は6日、世界に冠たる日本の漫画・アニメを通して外交を進めようと提言した。現在、外務省はこの方面で尽力、漫画、アニメ、音楽等の大衆文化を通して「ソフト外交」を展開しようとしている。
外務省が目下考慮中の計画は、海外の若い漫画家を対象に国際的な漫画コンテスト「国際漫画大賞」を行う。ほかに海外の学生を対象に、世界各地の駐在日本大使館が文化交流実習制度を設け、1-2ヶ月で修了証書を発行するもの。
麻生外相によると、世界で有名な日本漫画「鉄腕アトム」「ポケモン」などは日本のイメージアップにつながり。特に「キャプテン翼」は中東地域で人気を博し、日本文化の理解に役立ったという。
国際漫画大賞は、機会を提供するのが目的で、外国漫画家の「登竜門」にしたい考え。外務省の計画では、本年4月から来年3月まで作品を公募、グランプリ獲得者を日本に招聘し、有名漫画家の元で研修させる構想だという。
この他、アニメ作家には「アニメ特使」の称号を与え、作品を全世界で放映したい構想で、本年に第一号を発布、来年までに作品の翻訳作業を完了させるという。
外務省のこのたびの「ソフト外交」は、歴史認識問題で、中国・韓国の対日感情が悪化している点を考慮、麻生外相は日本をよりよく理解する機運になればと希望している。外務省当局によると、現在の外交はますます他国の世論形成に与える影響を重視する傾向にあるという。