【大紀元日本5月5日】王文怡記者は、ホワイトハウスの胡錦涛・主席を迎える歓迎式典で、法輪功への集団迫害を停止するよう叫び続けた。その事件は中国国内でまったく報じられていないが、一部の国民は海外のインターネット情報を通じ、事件の全容を知り、「希望の声」ラジオに王記者の行動を強く支持と賞賛する気持ちを表明した。
「希望の声」ラジオの記者は5月1日、2人の中国人を取材した。彼らは実業家と農民で、王記者の行動は長年中国人の心に蓄積してきた鬱憤を晴らしたと語る一方、米国人が有する言論自由の素晴らしさを目の当たりにしたとも嘆いた。さらに、共産党を離脱すると宣言した中国人はすでに1千万人に達したことや、国内における暗黒な社会現実、官僚腐敗、庶民の本音などについて、自らの見解を明かした。
以下は取材の内容である。
実業家:王記者は本当に勇敢です。このことが国内で発生したら、即座に中共政権に監禁されるはず。しかし、国外では、その行動はできます。
記者:どうして中国では実刑判決を受けるのに、国外では行動できたと思いますか。
実業家:中国ではまったく言論自由がありません。もしだれかが町で「共産党を打倒しよう」と叫んだら、一発で絶体絶命。しかし、国外では、大統領の前でもこのように発言できます。米国の言論自由は保障されている証です。
実業家:王文怡記者と電話でお話したいのだが、できるでしょうか。
記者:もし電話が通じたら、彼女に何を伝えたいですか。
実業家:彼女には、「あなたは非常に勇敢でした。我々はその行動を強く支持します」と言いたい。
記者:どうして王記者のことを支持していますか。
実業家:彼女は中共の専制に反対し、大胆にも中国国民が言えない本音を代弁したからです。
記者:あなたの周囲の友人もこれらの出来事を知っていますか。
実業家:多くの人は知っています。
記者:彼らの反応は?
実業家:王記者は我々のうっ憤を晴らしてくれたと受け止めています。
記者:どうしてこのような感覚を持っていますか。
実業家:中国人は長い間共産党から威圧され続け、この党に本音を語る勇気もないし、一旦話してしまうと、面倒なことになるからです。その根本的な理由は、中国は独裁の特権社会だが、米国は自由な国です。
記者:友人たちはよくこの問題を論じますか。
実業家:頻繁にインターネットで情報を入手しています。しかし、海外のサイトにしか載っていない、中共の政府メディアはこれらの情報を封鎖しています。
記者:中国共産党を離脱すると表明した国民はすでに1千万人に達したが、その問題について、どう考えますか。
実業家: 中国国内では、実際に共産党を離脱したい人の数は、遥かに1千万人を超えている。まだたくさんいますよ。皆勇気がないだけだ、一旦公開表明すると迫害を受けるからです。
記者:どうしてこのような考えを持っていますか。
実業家:中共の官僚は腐敗を極めているため、国民は皆不満を蓄積しています。中共政権はすでに腐敗の代名詞となり、国内の人々は中共と語るだけで、憎しみが湧いてきます。
法輪功学習者の臓器を強制摘出・売買していることについて、実業家は、「この中共政権はすでに人間性を完全に喪失している。マフィア組織と何の違いもありません」と怒りを顕にした。
中共が中華民族の伝統文化を破壊することについて、実業家は「現在、人々の眼中には金しかない。若者は礼儀知らずで、乱闘や、強盗に走り、精神的な追求をまったく持っていない。頭の中で考えているのは、どうやって金を獲得し、どうやって人を騙すことばかり。このような若者はたくさんいる、ほとんどがそういうタイプだ。何でもやるが、唯一ないのは信仰だ。以前は共産主義を信仰していたが、現在では、だれもそんなものを信用しない。信仰するものというならば、金だけだよね」と現実を厳しく指摘した。
また、中共政権崩壊後の中国の未来構図について、この実業家は「政治において、米国のように三権分立であるべき。腐敗を防げるからだ。社会形態においては、信教の自由が重要だ。共産主義への信仰を強制してはならない。経済制度において、欧米国家のように市場経済を導入すべき。いまの中国の経済制度は、名義上では、国有であるだが、事実上一部の権力者が国家を私有しているだけ。国民の道徳モラルは、中国の伝統文化に回帰すべき」と見解を語った。
もう1人の農民も取材を受けた。生活の基盤である農地が地方政権に強奪されたが、その一方で、学校では、学生に共産党とその関連組織に加入するよう勧めていると明かした。
農民:担任の先生は、学生たちに共産党の関連組織に加入するよう勧誘しているが、子供たちは嫌がっている。それはそうでしょう。だれもがこのような現状を見て、共産党はすでに腐敗し切っていると分かっている。この党は何者だ。こいつは中華民族を代表できない。中国には56の民族があり、歴史も悠久で、文明的で偉大な民族である、こいつ(共産党)が代表するなんてとんでもないのだ。