【大紀元日本5月5日】マカオで1日のメーデーに、数千人規模のデモがあり、激高した市民が警官隊と衝突、マカオが中国に返還されて6年6ヶ月以来、最も深刻なものとなった。
「マカオ日報」紙の2日報道によると、デモ隊は出発後すぐに指定された行進経路を離脱、新馬路地区及び特別行政庁本部前で三度警官隊と衝突、警官25人、デモ隊にも負傷者がでた。主催者側の発表によると、デモ隊は5000人、警察当局は1500人と発表したが、現地記者によるとピークには3000人は参加していたという。
今回のデモは、不法就労を無くし外国人就労者を削減するのが目的で、「マカオ労働者民生協進会」「マカオ労働者連盟」「マカオ民生協進会」など、労働組合団体8個が共同主催、デモ隊の大多数が建築現場の日雇い就労者で、「闇就労」の問題を深刻視し、現地人の雇用機会に影響するのが不満だという。マカオの外国人就労者は、現在5万人になろうとしている。
警察当局はデモ隊と1時間近く対峙、マカオ当局代表が主催側の請願書を受け取ってからも、デモ隊の一部は解散指示に従わず行動を強化、新馬路および南湾大馬路の交差点で座り込み抗議を続けようとしたため、中区の交通および商業活動が麻痺、当局は警官隊を増派し警戒を強化した。警察側は1時間後、群集を数個に隔離、双方激しい衝突が再起、午後6時頃、人々が現場を離れ沈静化、新馬路の交通が回復したという。
アモイ警察当局は、取り締まりは妥当な措置であったと発表、警官450人が現場へ派遣され、25人が負傷、36人の装備が破壊されたという。当事件では、マカオ市民4人が逮捕された。今回の衝突事件で、議員らはデモ参加者のやり方が理性には程遠く、平和的に訴求するという目的を失ったとみているが、当局は現地就労者の怒りの本質である就労問題への対処に迫られることになりそうだ。
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