ネパール国王が議会再開を表明、全国規模デモ抗議は終結か

2006/04/25
更新: 2006/04/25

【大紀元日本4月25日】ネパールのギャネンドラ国王は24日、テレビを通じて2002年に解散した議会を復活させることを発表した。19日間続いている最大規模の抗議デモに危機感を抱いたようだ。

VOAによると、外交関係者はネパールのメディアに対して、全国規模の抗議デモを行っている7政党連盟と国王の間での協調ができるよう斡旋していることを示した。

国王は先週、国民に行政権を委ねる「民政復帰案」に対して、臨時政府の設立および7政党が総理の候補者を選出するなどの譲歩策を打ち出した。しかし、7政党連盟およびデモ抗議者らは、有権者委員会の設立と国王権限の縮小を前提とする憲法改定を求めた。

24日、5日目の戒厳に入ったカトマンズでは、警察は違反者に対してその場で処決する権利が与えられたという。

国王は14ヶ月前に、政府が反政府武装勢力「ネパール共産党毛沢東主義派」のゲリラ暴動を解決できないために、民選の政府を解散し、絶対的権力を集結したことが今回の危機を引き起こした。しかし、毛派は現在7政党と協調し、今回のデモ抗議を支持しているという。今回のデモ抗議で、少なくとも13人が殺害され、数百人の民主活動家が監禁されたという。

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