【大紀元日本4月24日】瀋陽師範渤海学院の全学生約900人が、学校の教師及び設備の質が劣っていることなどを理由に集団で授業をボイコットした。その間、機動隊が介入して学生を殴打した。学生のボイコットは4日間続き、金曜日の午後、学校側との間で協議が行われ、学生は、授業に復帰した。しかし、一部の学生は、依然として請願を続けている。
ラジオ自由アジア(RFA)によると、瀋陽師範渤海学院は、瀋陽師範大学に属する半官半民の分校で、昨年、第一期の学生を募集したところであった。しかし、教師の能力、水準が不十分で、学校側が、学生の自学自習能力の養成を理由に教師に授業をさせないこともあり、学生の大きな不満となっていた。
情報によると、瀋陽師範大学が17日、学生を本校に戻すよう求めたが、渤海学院校長がこれを認めなかった。このため、午後5時頃、2,300人の学生が集団で授業をボイコットし、学校から18キロ離れた興城駅までデモ行進し、その後電車で瀋陽に戻ろうとしていた。この間、機動隊が学生を尾行していた。
学生が駅に着くと、切符売り場は、既に通知を受けており、学生に切符を売ることを拒否した。用事があって先に切符を買っていた女子学生が電車に乗ろうとすると、ヘルメットを着け、懐中電灯を手に持った機動隊20人に妨害され、殴打された。警察は更に、銃を突きつけ彼女らを脅した。当時現場にいた男子学生の楊氏が21日に記者に伝えたところによると、多くの女子学生が、手をつないで泣きながら歌を歌い、抵抗していたという。
男子学生:当時、20人余りの機動隊がいました。女子生徒らは、省市に行って家に戻りたがっていましたが、駅は切符を売りませんでした。その後、切符を持っていた学生が電車に乗ろうとしましたが、これを妨害しました。女子学生が前方、男子学生が後方でもたついているところで、機動隊がやって来て、ドアを塞ぎました。私は当時真ん中にいて、最前列にはいませんでしたが、女子学生は殴打されたようでした。女子学生は、警察が殴った、警察が殴った!と叫び始め、男子学生が電車に乗り込み、この機動隊員を押し出そうとしました。この過程で、警察は殴打を始めました。当時切符を持っていたのは40人余りでしたが、話によると、機動隊は女子学生全てを包囲し、これを殴打し、かつ銃を突きつけ、その後、彼女らは手をつないで歌を歌い、皆が泣いていたとのことです。
学生が殴打されたことから、学校に戻った者が、他の学生に状況を伝えると、一同の感情が奮い立った。学生の張氏によると、午後10時頃、全校の学生約900人が、共に駅にデモ行進をして声援を送り、午前1時頃、瀋陽師範大学校長が駆けつけて学生を説得し、午前5時になってようやく学生は学校に戻った。
女子学生:今日の午後10時頃、学生が戻ってきて、彼らを現地に残しておくことはできないと私たちに伝えました。その後、私たちも直ちに現地に出かけました。学校から青年会まで歩きましたが、この時は午前零時近くでした。私たちはそこで待ち続け、午前1時を過ぎたとき、校長がやってきて、私たちに二言話しました。その後、私たちは、午前5時過ぎに戻りました。
張氏によると、瀋陽に戻った学生と保護者数十名が、翌日、遼寧省政府の門前で請願を行い、政府に問題の解決を求めた。彼女は次のように語っている。
女子学生:現地にいた人たちは、瀋陽に戻りましたが、保護者が、省政府の入り口でずっと請願を行っているとようです。
記者:請願ですか?
女子学生:はい。
記者:遼寧省政府に?
女子学生:はい。
記者:保護者の人数は大体どれくらいですか?
女子学生:大体30人余りです。要求の一つが、私たちの証書で、この他、教師、設備などです。これらの点について、条件があまり良くないのです。
ボイコットを開始して4日後の21日午前、学校の関係者が会議を開いて解決策
について議論し、同日午後、学生に、授業に戻るよう求めた。記者は、渤海学院の関係者を探すことができなかったため、瀋陽師範大学の事務室に問い合わせた。先方の回答によると、問題は既に解決されたが、一部の学生は依然として、ボイコット、請願を続けているという。
学校側は、この具体的な問題について、回答することはできないとし、学生らが提起した問題については、我々の上層部で検討し、合理的に回答し、かつ、彼らは現在授業に戻っています。一部の者が街で請願を続けているだけです。