【大紀元日本4月4日】中国青少年発展基金会(通称;希望工程)の粉飾決算は、監査後3年を経た今なお公表されていない。2002年、「希望工程」基金の横領を率先暴露した、柳楊前会長 は、既に末期がんに犯され歩行困難、明報の報道によると、昨年1月13日に入院し、これまでに、肺葉の切除手術を2度受けた。しかし、良い効果は現れず、現在、がん細胞が既に全身に転移、医師によると、柳楊の病状は最末期に入っており、化学治療も効果がなく、再手術も不可能、予想では、余命は5ヶ月しかないという。
監査署弁公庁新聞処の官員によると、希望工程の監査報告については、2002年において既に数字の確認を行っているが、公開はしていない。その理由は、全ての監査報告について、公開をしているわけではないからである。
監査署監査長・李金華が、3月9日に北京の全人代全体会議に出席した際、「2002年の希望工程監査報告をいつ公表するのか」について、メディアから多くの質問を受けたが、回答はせず、車に乗って人民大会堂を離れていった。「希望工程」における不正事件が指摘された時、徐永光・中国青基会常務当時副会長は、昨年青基会を離任し、中華慈善総会副会長に就任。徐永光は、3月10日、両会において、自分は腐敗に関与していないことを強調したが、「希望工程の監査報告を見たことがあるのか」という質問に対しては、正面からの回答はしなかった。
以前、希望工程の問題に最も早く関心を持っていた《南方週末》の北京在住記者 方進玉は、《に一体希望はあるのか》と題する長文をネット上で発表し、再度、人々の注目を集めている。文章の指摘によると、2002年5月に監査署監査長李金華は、豪腕の処長率いる監査グループを派遣し、中国青基金会の監査を行わせた。2002年11月に、監査報告はおおよそ完成した。“李氏の監査の嵐”の威信は各地に響き渡ったが、その後3年余りの間、李金華は、希望工程の監査報告に圧力をかけ、公表していない。
方進玉の文章によると、2002年3月に全国両会が開催された際、香港地区の人民代表が、連名で議題を提出し、希望工程について、監査を行うとともに、その結果を公告することを要求した。しかし、関係部門は、見向きも回答もしなかった。2003年春、夏にかけて、青基会の監査報告を見たことがある2名の者が、それぞれ、方進玉に対し、この監査報告が、驚くべき事実を明らかにしていることを伝えた。他方、青基会の常務副会長であった徐永光は、全国政治協商委員に推薦され、2005年には、中華慈善総会の副会長に就任している。
また、方進玉の指摘によると、当時、青基会財務部の責任者で、危険を冒して徐永光が資金の横領に関与していることについて、証拠を外部に提示した柳楊女士は、今やガンの身となり、病に臥している。事件のもう一人の主役である、易暁は、200万元の汚職を指摘され、死刑の執行猶予を言い渡され、現在も拘禁され、申し立て、減刑、仮釈放が認められないほか、弁護士や、緊要な関係者との面会も許されていない。