【大紀元日本4月2日】中国経済誌「第一財経日報」3月28日の報道によると、中国の外貨準備高が2月下旬の時点で、8537億米ドルに達し、日本を抜き世界第一位になったという。報道によると、今年1月下旬の時点で8452億米ドルであった外貨準備高は、2月分の増加により8537億米ドルにまで到達したという。
中国側の数字は中国中央銀行がまだ確認していないが、日本財務省の公表によると、2月末の時点で、日本の外貨準備高は8501億ドルであるため、中国は日本を抜き世界第一位の外貨準備高になったという。報道によると、外貨準備高の更新は歓迎すべきものの、一方で国内経済の矛盾、貧富の格差は深刻になりつつあるという。
3月27日、中国外為管理局副局長・魏本華氏は、「中国の外貨準備高は、増大する態勢に入っており、国家・企業の対外的信用、中国経済と人民元に対する内外の信用に有利」と強気の観測を示したが、ロイター通信の指摘では、中国の外貨準備高快進撃の要因は、中国銀行が人民元レートを米ドルに国定相場にし、公開市場で積極的なドル買いに徹していたからで、中国政府が三大国有銀行に600億米ドルを公金注入していなければ実現していなかっという。
低廉な人民元レートが、中国貿易の輸出超過好調の要因であっただけに、先のスノー米財務長官に続き、3月25日に訪中した日本の谷垣財務相もまた中国側に人民元レートの外為相場柔軟化、切り上げを迫っており、日米始め先進国の外為圧力は必至になるとみられる。