【大紀元日本3月23日】中国瀋陽市蘇家屯地区の大型秘密収容所で、生きている法輪功学習者から臓器が摘出されている事件で、衝撃的な証言が相次いでいる。中国での臓器取引に詳しいハリー・ウー氏とトム・ディフロー博士はこのほど、中共当局の病院で行われる違法な臓器移植について、米議会で証言した。
「ロシアには、グーラグ(強制労働所)があったし、ドイツにも収容所が存在したが、国際社会はそれに対して口を閉ざしてきたため、大勢の人々がそこで亡くなった。我々は、それらを止める責任がある。」労働思想改造救済基金会(LRF)の創設者・ハリー・ウー氏は述べた。
ウー氏自身、中国の強制労働収容所で19年間過ごした経験がある。
「もし私が収容所から逃げようとしたり、何か悪さをしたりすれば、私は殺され、臓器も摘出されただろう」とウー氏は通訳を通して語った。
労改救済基金会によると、高官からの臓器要求に応じ、もうすぐ死刑が執行される囚人はまず血液検査を受ける。まもなく死刑囚は後頭部を銃で撃たれ、処刑される。医師たちは臓器を摘出し、保存用の溶液に漬けて、近くの病院へ搬送する。労改救済基金会は、中国へ臓器移植に訪れるアジア各国の人々の話題を取り上げたメディア報道を記録している。
ニューヨーク大学メディカル・センターで、腎臓移植のディレクターを努めるトム・ディフロー氏は、中国での違法な臓器移植について調査した。ディフロー氏は、労改救済基金会が集めた証言をほぼ認めている。
ディフロー氏は、「中国当局は、臓器摘出は死刑囚たちから了承を得ており、あるいは死刑囚の家族から同意を得ているとしているが、それは全く違うという驚くべき事実が判明した。実際、政府はやりたい放題やっている」と述べた。
「病院、軍、そしてもちろん移植する医師が絡む、膨大な犯罪が潜んでいるようだ。囚人が処刑されると、彼らの臓器は、ただちに摘出される。摘出方法は、病院に搬送される途中で行われるかもしれないし、病院でかもしれない。そして、臓器は高額の料金を支払った患者に移植されるのだ」。
瀋陽市蘇家屯地区の大型秘密収容所は、中国における違法な臓器収集をまた一段と効率化しようというものだろう。法輪功への集団迫害を調査する国際組織「追査国際」によると、大勢の法輪功学習者が秘密裏に連行され、蘇家屯に収容された。死刑執行時間が確定している他の死刑囚と違い、法輪功学習者たちが処刑されるのは、病院から臓器の要請があったときだ。臓器は、学習者たちの生きている人体から摘出される。
ハリー・ウー氏は、「中国共産党は、法輪功を一番恐れている。なぜなら、彼らは共産主義とは違う信仰をもっているからだ」。
問題の蘇家屯収容所については、ウー氏、ディフロー氏両者とも調査することができないが、その存在の可能性は極めて高いと両氏は言う。
ディフロー博士は「私は、その収容所の存在に驚かない。中国共産党のことはよく知っている。それらの情報を隠したり、臓器をむりやり摘出するなどのことは、中共ならば平気でやる。中共にとっては、誰にも知られたくないだろう」と述べた。
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