【大紀元日本3月10日】中国貴州省畢節の日刊新聞記者・李雲竜氏はインターネットで中国共産党(中共)について批判文章を発表したため、最近当局に「国家政権転覆罪」で起訴・逮捕された。同記者は、低層社会の農民と解雇された工場者の苦境や学習の機会を失った児童の境遇など社会的弱者について報道したことで知られている。調べによると、中共当局はインターネット上の検閲を強化しており、今回の事件は当局の言論封鎖のほんの一例であるという。
*共産党の批判文章を発表し逮捕される
李記者の弁護士・李建強氏よると、逮捕される直接原因は彼がインターネット上で4篇の中国共産党批判文章を発表した事と思われる。
1949年以前の中国大陸にいた女性英雄・劉胡蘭(享年15歳)についてと100歳を超えた老女が共産党に入党することに関しての評論文二つ。また、共産党の党委員会書記が、党の会議中、母親が死んだと伝えたが、その書記は家に帰らず、依然としてそこで会議を続けた話、さらに、思想的には米国民であると李記者自身について書いた文章。この4篇の文章の際立った特徴は、「辛辣な言葉を使って中共政権を批判している」ことだと同弁護士は言う。
李弁護士は「文章の内容はただ政権党(共産党)を批判しているだけで、共産党と国家政権、政府機関は別なものなのは当然のことだ」とし、李記者を「国家政権転覆罪」の起訴する理由としては不十分であると指摘した。