【大紀元日本3月4日】中共政権の2つの大型重要会議が3月上旬に北京で開催されることになり、北京市の公安当局はこのほど地方からの直訴者を取り締まるため、大々的に捜索活動を展開している。2月28日深夜から翌朝にかけて、約1000人以上の直訴者が強制連行されたという。それに伴い地方政権も、直訴者が北京へ出向するのを強制阻止するため、恣意に関係者を逮捕し拘禁している、3月1日包囲された女性直訴者は、貨物自動車に跳ねられ、死傷する事件が発生した。
大型会議の前に、地方から最高法院(日本の最高裁に相当する)に訴状を提出する直訴者も増加し続けている。彼らが建てた臨時小屋が頻繁に当局に破壊され、多くの人は金がないため、氷点下の中で野宿している。
28日夜10時から北京市公安当局は大量の警官を出動し、最高法院の周辺地域を完全包囲し、直訴者を取り締まる活動を展開した。寒い夜中、犬の鳴き声と直訴者の悲鳴、警官の怒鳴り声が交錯し、1000人以上の直訴者が逮捕された。
一方北京へ出向かった直訴者を連れ戻すために、地方政権では、大量の人員を北京に派遣し、直訴者を追跡している。
3月1日北京市四路通付近の鉄道地域で、内モングル、フフホト市の6人の女性直訴者が、完全包囲され鉄道線路に逃げ込んだが、列車に跳ねられ、2人が即死し、2人が重体となり、残り2人が逮捕され、行方不明になった。
現場の目撃者によると、事件後警官はすぐ現場を封鎖し、撮影などが禁止され、傍観者が近くに寄ることも厳禁された。現場をきれいに片付けた後、警官は立ち去ったという。
事件直後北京のメディア「新京報」、「法制報」の記者が現場に駆けつけたが、直訴者が提出した訴状を受け取ることを拒否した。1人の記者は「我々はこうした材料を受け取ったり、直訴者のことを報道したりするのが、禁止されているのだ」と漏らした。
多くの直訴者は失望するあまりに、怒り心頭となり、抗議デモや、断食抗議をすることを考案し始め、取材する大紀元記者に、高弁護士らが行っているハンスト・リレーへの参加を申し込んだ。
3月1日、約二三十人の直訴者は、米国大使館の前で人権支援を懇願しようとしたが、警察に逮捕された。
このような出来事は、大逮捕劇の序幕に過ぎないようだ。
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