高智晟弁護士、林牧氏ら、スパイ機関の取締りを呼びかける

2006/03/01
更新: 2006/03/01

【大紀元日本3月1日】中共当局の暴力的取り締まりと人権蹂躙の横暴さに平和的に抗議するハンスト・リレーを展開する高智晟弁護士らはこのほど、中国国内で横行するスパイ活動による人権や報道の自由などの侵害に抗議し、発起人四人と各界の有識者二十九人の署名を添えて嘆願書を中共政府と国連人権委員会などに提出し、人権の保障と民主・法治の社会実現を求めた。

嘆願書の本文は以下のとおり。

中共中央主席毛沢東が1940年2月1日に発表した『国民党に対する十の要求』の中で、「立憲政治を行い、摩擦を制止し、強制収用所を廃止し、青少年を侮辱する暴行を禁止し、スパイ機関を取り締まり、汚職官僚を取り締まる」などの要求を挙げていた。今日の中国で実行するのにふさわしい内容ばかりだ。特に「青少年を侮辱する暴行を禁止し、スパイ機関を取り締まる」は早急に実行すべきである。毛沢東も実際、スパイ機関の横行振りを強調していた。

中共が往年スパイ機関とスパイ政治に反対していたが、中共が政権を手に握ってから、特に天安門事件以降はさらに大きな発展を遂げた。今日のスパイ機関とは、各級の公安機関のいわゆる「政治保衛」の部門および各級国家安全機関のいわゆる「国内安全」部門である。これらのスパイ機関は中国国内の人権擁護人民および民主、法治を求める援助者、支持者などに対して24時間にわたる監視、盗聴、家財没収、拘留、逮捕、強制労働、実刑判決、または人道に反する拷問、強姦やヤクザの手段が実行されてきた。中国のスパイ機関は民主制と法治を破壊し、社会の秩序を破壊し、民主の団結を破壊し、国家を滅ぼす危険のある極めて卑劣な犯罪者である。近日中、著名な人権擁護派高智晟弁護士が絶えず妨害され、南京の楊天水氏も江蘇鎮江市の安全機関に逮捕され、優秀な記者李大同氏、盧輝剛氏が『氷点週刊』の編集者の職務が免職されたのも、スパイたちの犯罪行為の具体例である。2006年の全国人民代表大会と全国政治協商会議がまもなく開かれる予定である。この国民全体が政治議会に参加する民主的な祝日に、北京市および全国各大都市のスパイ機関が、緊急動員し、全国人民代表大会と全国政治協商会議の議会期間を殺戮の日々へと一転した。このようなスパイが横行し、人民の恨みが募る北京市は2008年に本当にオリンピックを開催できるのか?

中国の政治家団体がもし本心から「人を以て本と為す、人民のための執政」、「人権を保障する」、「調和された社会を構築せよ」、「新国家を創建せよ」の政策を実施したいなら、直ちにスパイ機関が人権を侵害し、法治を破壊し、社会の調和を破壊する違法犯罪行為を制止し、各級のスパイ機関を徹底的に整頓し、必要があれば軍事管理の下で整頓を行い、公安部門および安全部門の中でも中国国民を弾圧するために設立した機構を取り締まり、憲法、刑法および刑事訴訟法に違反し、公民に多大な傷害をもたらした犯罪者は、法に依って処罰すべきである。

すべてのスパイたちよ、すでに気づいたように、あなたたちの務める職業は、世界中で最も反動的な、陰険な、卑劣な、そして人類に軽蔑される職業であり、あなたたちの子孫に恥辱を感じさせる職業である。速やかに改めるべきであり、誤った道から抜け出して新しい道を歩み、手柄を立てて罪を贖い、良心ある中国人として生きるべきであり、スパイの首領の捨て駒にならないでください。

我々は、スパイ機関を取り締まるように呼びかけた目的は、「保障された人権を尊重できる」「民主と法治を実行できる」民主的な社会、すなわち本当に調和された社会を創建するためである。

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