【大紀元日本2月28日】日本「大紀元時報」(中国語版)創刊五周年を記念して講演会「中国共産党崩壊後の日中関係」が2月26日、東京八重洲ホールで開催された。講師には、工学博士・高峰一氏、民主中国陣線日本代表・李松氏、国際政治経済学者・浜田和幸氏を迎え、中共政権の実態や同政権後の政治体制、その国際戦略などについて、参加者らは認識を新たにした。
当日は雨天にもかかわらず各メディア・出版社・中国研究者および一般参加者あわせて120人を超す来場者で会場はほぼ満杯となり、石原慎太郎東京都知事・ジャーナリスト櫻井よしこ氏などから祝辞が寄せられた。
高氏は、かつて自身が中共党員であった経験をもとに中共の洗脳教育の巧妙さを報告し、真の日中関係は、共産党政権のない状況で始めてできると主張、日本が中共政権に対し毅然として「NO」と言う必要性を説いた。李氏は、共産党崩壊後の中国のロードマップを提起、ドイツを好例とする連邦制を提案して中国の未来図を示した。
浜田氏は、中国国家主席・胡錦涛による世界制覇戦略の矛盾と限界について解説、人口と文化の2大武器を利用して、中共の影響力を広げるため国際社会から中共をサポートするための「ソフト・パワー」を養成する中共の国際戦略も紹介した。浜田氏は、弱点を強みに転換してアピールという中共の宣伝工作の巧みさに海外社会は警戒すべきとするとともに、日米をはじめとする民主国家が協力して中共の解体を促進する必要性を主張した。
(記者・牧聡士)