【大紀元日本2月20日】 人権弁護士・高智晟氏が起点となった中共による民主活動家への迫害を抗議するハンスト・リレーに、キリスト教地下教会・華南教会湖北省の信者・劉先枝氏が、この情報を知ったあと、すぐにメールで参加を申し込み、24時間ハンストをした。劉氏は、インターネットでハンストに参加した感想を発表、同活動は、「中国民衆への愛と公正のためである」と賞賛すると同時に、華南教会の信者であることから、2001年のクリスマスに当局から受けた迫害に抗議するためハンストを実施した経歴も公表した。
以下は劉先枝氏がインターネットで公表した、華南教会の信者が受けた迫害の経緯。
2001年湖北省や四川省などの地区で、中共政権によるキリスト教華南教会の信者に対する弾圧が行われた。多くの信者が労働強制教育や、罰金、私財の押収などの迫害を受け、最終的には中心人物17人が逮捕され、湖北省荊門第一看守所に勾留された。そして公安当局は7ヶ月間にわたり、信者らを酷刑拷問した。警棒での電撃、長期間の足枷着用、タバコを肌に押し付ける、宙吊りでむち打ち、頭を水中に押し込む、長期間に睡眠を剥奪する(最長8昼夜)などの酷刑に耐え切れなくなった信者らは、最終的に警察が作成した自供書に署名した。
2001年12月7日、荊門市検察院が自供を基にこの17人の信者を起訴し、12月19日荊門市中級人民法院(日本の地方裁判所に相当する)で非公開審理が行われた。5人を除いたほかの信者には、弁護士を依頼する基本権利が剥奪され、当局が指定した弁護士が配属された。審理を傍聴したのは全部当局関係者で、信者らの親族は入廷することが禁止された。
そのような密室の中で3日間の法廷審理が進行された。検察側は、「邪教団体を組織と利用し、法律の実施を妨げる」との罪で、華南教会を邪教組織として告訴し、証拠として「華南週刊」の出版や、違法集会、伝教活動などが提示された。また同じ罪名でコン(上は龍、下は共)亮牧師は邪教指導者として告訴された。証拠はコン牧師が幼いごろからキリスト教を信仰し、1983年から全国各地で伝教活動を広げ、キリスト教会を立ち上げ、「華南週刊」を発行したことであるという。そのほかの信者たちもそれぞれ教会の活動に参加したとの理由で、罪状が確定された。さらに看守所の警察に強要された自供を根拠に、複数の信者が傷害罪に、コン氏などの男性信者3人が女性信者を性的暴行したとして強姦罪に問われた。信者たち全員が再三に法廷で自供は警察に強迫されたものと訴え、拷問の事実を示す体の傷などを開示したが、裁判官はこうした訴えをすべて却下した。結局、原告や、証拠がまったく存在しないままで、強要された自供だけを根拠に信者たちの傷害罪と強姦罪が確定された。公安当局が指定した弁護士たちは審理の全過程でまったく弁護活動をせずに、裁判官の判決に「異議なし」と口を揃え、5人の信者が依頼した弁護士の弁護も裁判官に完全無視され、「異議あり」の申し出も却下された。
2001年12月23日、信者たちは、裁判記録に目も通せずに署名するよう強要された、29日に3人は死刑、2人は執行猶予2年つきの死刑判決、1人は無期懲役、11人は2年から18年の懲役を言渡された。判決に不服の信者たちはただちに湖北省高級人民法院(日本の高等裁判所に相当する)に上告した。翌年の2002年9月23日に高裁から再審理する命令が下された。理由としては事実の不明確や、証拠の不十分、審理手順の違法性などが挙げられた。同年10月9日荊門市中級人民法院で再び審理が行われた、状況は前回と変わらず、たった一日の審理で最終判決が出され、原告や、証拠が存在しないままで傷害罪、強姦罪が確定され、3人が無期懲役、10人が2年から15年の懲役の判決を受け、4人は無罪釈放された。その後、裁判長はこの案件の判決は最初から決められていたものと関係者に漏らした。
有罪判決を受けた女性信者・李英氏や、孫明華氏、肖艶麗氏、曹紅梅氏は現在、武漢女子刑務所に監禁され、コン聖亮牧師、徐福明氏、胡勇氏は荊州監獄で服役中、董道来氏、夷国福氏、コン邦坤氏、杜青峰氏、邱春毅氏、付士軍氏は江北監獄に収監されている。
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