四川省:河川汚染発生、2万人が断水の危機

2006/02/20
更新: 2006/02/20

【大紀元日本2月20日】四川省の重要な河川である岷江の支流・越渓河の下流で14日、原因不明の化学物による汚染が発生し、澄んだ河が瞬時に黄色の河と化した。汚染された河から、基準値を大幅に超えたフッ化物アンモニア窒素フェノール類など人体に有害な化学物質が検出された。

地元紙の華西都市報によると、全長が300キロ以上ある越渓河は、岷江の大きい支流の一つであり、四川省宜賓県の中で最多の人口を持つ観音鎮を流れる主要な河川である。異常を発見した14日の夜、観音鎮で水を供給する水門が緊急閉鎖され、住民約2万人は断水の危機に立たされた。

15日、消防車および散水車は他の地区から20トンあまりの水を運び、地元住民に用水として与えた。しかし、18日になっても問題解決されず、住民らは寒さを忍んで、長蛇の列を作って、水が届くのを待っているという。

数十年以来、越渓河沿岸に、化学品および製紙関係など河川を汚染する恐れのある工場建設を拒否し続けたため、越渓河の水質は国家二級用水の基準を保持しているという。