【大紀元日本2月19日】麻生太郎外務大臣は18日、外務省のタウンミーティングで、一昨年5月上海の日本総領事館館員が自殺した件について、中国側が女性問題をネタに男性館員を脅迫し、外務省と領事館の間に情報を送る際に設定する暗号の乱数表を渡すよう強要したと明かし、さらに「(中国側は)追い込みをかけたみたいなもの。断固対応するのは当然だ」と述べた。
日本政府はこれまで、遺族の意思を尊重するとの理由で、男性館員が自殺する背景には「中国公安当局に遺憾な行為があった」と説明していた。
麻生外相の発言によれば、自殺した男性館員は遺書のなかで、中国側がはじめにこの館員と接触し、いい女を斡旋した。男女の関係に発展した後、館員が脅迫され情報提供を強要された。国を売るわけにいかないから自殺するなどと書き記しているという。外相は「外交官は、いい女性が近づいたら、おかしいと思わなきゃダメだ」と述べた。
日本外務省はこの男性館員は機密情報を漏洩したことを裏付ける証拠がないと表明した。事件後、日本政府は在外公館の機密情報と通信システムの暗号設定を全部変えたという。
麻生外務大臣は、今後も男性館員の自殺問題を中共政権に抗議していく考えを示した。
中共政権はこれまで、日本側の主張を完全に否定し、強く抗議していた。