【大紀元日本2月19日】駐日米海軍司令官ケリー氏は2月7日午後、日本財団ビル(東京・赤坂)で、講演会「在日米軍および日米安保」(主催・東京財団法人虎ノ門DOJO)を行った。講演後の本紙記者によるインタビューでは、在日米軍の役割として、アジア航路の安全を保障し、経済にとって非常に重要な交通航路を守っていると示した。
ケリー氏は、世界におけるアジア地区の重要性、国際社会で行われたすべての行動の重要性を認識し、自分たちの存在は中国、台湾およびその他の国々の平和、
インタビューを受ける駐日米海軍司令官ケリー氏(大紀元)
繁栄および平穏にとって有利であるため、役割を果たし続けると示した。
ケリー氏は、記者の「中国人民は共産体制統治下で事実を知ることができず、多くの人は米軍がアジアにいることを憂慮している。それについて、中国人民へのメッセージは?」の質問に対して、同氏は、安全面においても経済面においても、米軍はアジアにおける存在は、その地区にとってすべてが保障されることであり、アジア地区の平和構築に役立っていると示した。
ケリー氏は、在日米軍の各基地の作用および運転状況を紹介し、地元各地区への対応が整っており、日本およびアジア地区における緊急事態の場合、例えば南アジアで起きた津波の時でも人道的救援を迅速に対応したと示した。
ケリー氏は日米同盟の重要性を強調し、これまで旧ソ連に対して、両国が協力して来たように、今日では北朝鮮問題、中台関係、アジア地区のテロ活動の増加、日本列島が直面しているミサイルの威嚇など、基地の迅速な対応が要求されると示し、それに伴い、新技術を用い基地の能力を強化していると示した。
さらに、中国経済の発展と共に中国軍事力の強化は不透明になっていることを懸念し、中国の経済力は何に使用しているかについて、日・米・中が重視すべきであると示した。
情報筋によると、日米は2008年に原子力航空母艦を横須賀海軍基地の「小鷹」航空母艦の後継軍艦として、前線任務を続行し、極東地区の安全を守る承諾を履行することで協議がまとまった。
ケリー氏は1974年より海軍飛行将校を務め、1991年の湾岸戦争およびその後の「南方観察」任務で計60回の作戦任務を遂行している。同氏が指揮する飛行部隊は、イラク南部における国連飛行禁止区任務の攻撃隊を務めた。同氏の飛行時間は4000時間にも達している。
日米安全保障条約では、日本周辺国家における武力戦争が起きた場合、米国および日本は共同防衛責任があると示している。アナリストらは、日米安保条約は、すなわち、台湾海峡情勢の軍事介入が日米の共同決議であることを示すと分析した。
アナリストらは、日米安保条約の背後には、自由民主国家および共産専制国家の永久的対抗を意味していると分析した。なぜなら、自由民主国家は人間の尊厳および権利の尊重に基づいており、一方、共産専制国家は、少人数に集権する独裁統治に基づいているため、虚言および暴力が建国の基礎となり、人間の尊厳および権利に完全に反しているからだと示した。
同氏は、今年の1月に若手米海軍兵士が日本人女性を殺害した事件については、深く謝罪の意を示した。
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