【大紀元日本2月14日】友好団を率いて英国訪問中の台湾国民党党首、台北市長・馬英九(マー・イン・ジョウ)氏は10日、BBC英国放送局のインタビューに対して、両岸の統一は台湾民衆の支持がもっとも重要であるとし、大陸が民主・自由化し、富みが公平分配されなければ、台湾の民衆は統一に興味を示さないとの見解を示し強調した。
馬党首はBBC放送局で、BBC中文ネットのネチズン・リスナーとの対話番組「馬英九と話そう」にゲスト出演、海外電話による質疑応答も行った。
馬党首は、「台湾の政治活動を大陸へ広げる時期は?」の質問に対して、「大陸側には受け入れ準備が整っておらず、大陸で自由に政党野党を旗揚げし、自由に政見を述べるのは現時点では実現困難」であるとの認識を示した。
また、「台湾の国際的地位、外交政策は?」の質問に対して、「北京側が国際社会で台湾を抑圧している」「大陸の台湾に対する態度は大分友好的になったが、台湾辦公室のように事務部門への干渉だけでなく、外交部門は相変わらず圧迫されている」と指摘した。馬党首は、「台湾民衆は、国際社会で尊重されたいと希望しているが、外交上の承認を得たいわけではない。しかしながら、少なくとも尊重されたいという台湾人の声に、北京側は耳を傾けるべきだ」と強く主張した。
馬党首は、国民党が再び政権を執るために、党内改革、地方選挙での勝利、今後の選挙計画など党全体にとっての有利な条件を創造する必要があるとし、それが党首としての責務でもあるとの認識を示した。馬党首は、国民党が台湾で足場を固めるためには、台湾の民衆に認められることが肝要であるとの認識を示した。
馬党首は、インタビューの中で今後の台湾総統選挙、国民党の昇格、両岸問題に対する米国の役割、大陸の民主発展、台湾内部政治の発展、国民党の大陸政策などにも言及した。