【大紀元日本2月14日】北大西洋条約機構(NATO)連合軍最高指揮官ジェームズ・ジョーンズ大将は8日、ワシントンでの記者会見で、「連合軍部隊は、欧州を遠く離れてアフガニスタン、アフリカに展開、任務は変わりつつある。連合軍は、軍事的紛争から人道支援まで、種々の任務に対応できる能力が必要」と述べた。
ジェームズ・ジョーンズ大将(AFP)
VOAの報道によると、ジョーンズ大将は、「NATO軍は現在、三大陸に部隊3万人を展開している。連合軍は現在、紛争が激化しているアフガニスタン南部に部隊を投入しようと準備している。また、スーダン・ダフール地区のAU国連平和維持軍兵士を空輸したり、バグダッド郊外でイラク軍治安部隊を訓練したりしている…これらの任務はNATOが変わりつつあることを意味している」と述べた。
ジョーンズ大将によると、20世紀までの在来型NATO軍は、「待機、反応、防衛」する戦力で、海外に展開するよう計画されていなかった。しかし、9・11同時テロなどの国際環境の変化により、NATO軍に「即時海外展開」できる能力が求められるようになった。新構想では、緊急対応海外展開部隊25,000人が計画されており、陸・海・空の作戦に対応、危機発生から一週間以内に現地で対応できるという。当部隊2000人はこのほど、パキスタン大地震の際、現地に投入された。
ジョーンズ大将は、「世界のどこであろうと、任務が人道支援であろうと、復興支援であろうと、NATOは安定と治安をもたらし、民主主義の育成に努め、安定した生活と経済発展を促す。それがNATO加盟国の意思だ」と表明、同時に加盟26カ国のうち、協力に消極的な数カ国についての懸念を示した。国民総生産の2%を国防予算に充当するという誓約に適合しているのは7カ国だけだという。
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