【大紀元日本2月8日】衛星放送の新唐人テレビ局(本部=ニューヨーク)が主催の新年祝賀祭特別公演は世界各地で公演され好評を博しているが、韓国で予定されていた公演の開催場所が上演を目前にした二週間前に、会場の所有者である韓国テレビ局(KBS)に突然取り消された。背後に駐韓中国大使館の圧力があるとみられている。
KBSの大ホールで2月10日に公演が予定されている新唐人テレビ局韓国支局の公演運営委員会に1月26日、KBS側から使用中止の知らせが入った。理由は「同公演に他の目的がある」という。出場団体との契約が完了し、ポスターやチラシはすでに大量に配られ、入場券もほぼ完売されている状況でのこの知らせに対し、運営委員会は困惑を隠せない
公演が予定されていたKBS大ホール
KBSからの施設使用中止通知書(新唐人テレビ局)
KBSからの施設使用通知書(新唐人テレビ局)
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運営委員会は直接、KBSの施設管理担当に問い合わせたところ、韓国外交通商部から同公演を取り消す通達を受けたため、KBS側はすでに施設使用料の30%を徴収したにもかかわらず、やむを得ず施設の使用を中止する決定を出したという。
さらに、情報筋によると、中国大使館は公演の開催を阻止するために、大使館職員が直接、韓国外交通商部の東北アジア2課を尋ね、KBSが公演を取り消すよう圧力をかけたという。
施設使用中止の決定を受け、新唐人テレビ局韓国支局はすでに、同決定の撤回を求める申請を裁判所に申し立て、受理された。審理結果は2月9日までに出される見通しである。
韓国政府が中共政権に圧力をかけられたのは今回初めてではない。去年11月、胡錦濤国家主席が韓国訪問中、抗議しにきた法輪功学習者は身柄を一時拘束された事件もあった。