【大紀元日本2月5日】交通管理の警察による職務濫用の実情を報道したため、中国紙「台州晩報」の副総編集長が関係者から暴力を受け死亡した。
浙江省の地元紙「台州晩報」によると、地元警察がやたらに費用を徴収する実情を暴露したため、副編集長・吴湘湖氏(42歳男性)は関係する警察に殴られ重傷を負い、2月3日に杭州市立病院で亡くなった。
「台州晩報」は地元の政府機関紙。2005年10月、上層部から指令が下され、警察が費用を乱発徴収する実態を探るために、記者を派遣し市の紀律委員会による秘密調査に同行取材するという。調査終了後、紀律委員会の関係者の許可を得て、実態を暴露する文章を同紙に公開した。
報道の翌日に交通警察隊の隊長・李小国氏は40数人の警察を連れ、パトカーに乗り、サイレンを鳴らしながら新聞社に現れ、双方が身体衝突を起した。目撃者の証言によると、その際に吴湘湖氏の腰が強く殴られ、その場で大便を失禁した、後の検査で肝臓が激しく損傷され、多臓器衰弱に陥り帰らぬ人となった。
同紙の関係者・呂氏によると、当局は調査報告書を作成した模様だが、詳しい内容は明かされていない。李小国氏は隊長の職務から退けられ、関連の警備会社に転勤したという。
事件後、記者が公安当局を取材する際、関係者らはネット報道が真実を歪曲していると称し、警察による暴力行為、呉氏が重傷を負っている事実などを完全否定した。
呉氏には奥さんと12歳の幼い子供が残され、家族は当局に対し、真相を明かすよう希望している。
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